過呼吸…

苦しいだけでは済まない・・・しびれ、けいれん、意識混濁も・・・

過呼吸とは?

正式名称は「過呼吸症候群」と呼ばれます。

呼吸過多になってしまうことで、息苦しさからパニックになり、場合によっては体にさまざまな症状が起こります。
「場合によっては」と書きましたが、これは血液中の二酸化炭素が低くなってしまうことで起きてしまいます。

血液中の二酸化炭素が低くなると、血液がアルカリ性になってしまいます。
これによって、息苦しさを感じ、しびれ、けいれん、意識混濁といった神経や筋肉症状を引き起こしてしまいます。


・過換気症候群
・神経性呼吸困難
このような名称で呼ばれることもあります。

なんで過呼吸になるの?

1.精神的なストレス
過度の不安や緊張、パニック障害などが原因で引き起こされてしまうことがあります。
気持ちが不安になったり、緊張すると、人は呼吸回数が多くなります。
呼吸が増えることで血液中の二酸化炭素が低くなります。
先にご案内した通り、結果、血液がアルカリ性になっていき、各症状へと進行してしまいます。

2.運動など、肉体的な呼吸の乱れ
いきなり激しい運動をすることはとても危険です。
これは、「息を止める」という行為が大きな要因です。

3.泣くこと
これは精神的なストレスとほぼ同様です。
しかし、感動して泣く場合もありますよね。
こういった場合も注意が必要です。
激しく泣いてしまうことで、呼吸が荒くなることは誰しも経験があることだと思います。
泣く行為は、呼吸をつかさどる中枢神経を刺激してしまうので、呼吸が荒くなることは仕方がないことなのです。

どうすればいいんだ?

様々なサイトでは、「対処法」ばかりでした。
もちろん「対処法」は必要です。

よく見かけるのは、すべて精神疾患が原因としてしまうといったサイトです。

「うつ病やパニック障害かもしれません・・・」と言われて、確かにそうかもしれないと感じる方もいるかもしれません。
しかし、うつ病やパニック障害を患っている方々でも過呼吸になったことがない方もいらっしゃいます。
原因の一つであることは間違えないでしょう。
しかし、原因のすべてではありません。

次に、袋を口にあてて呼吸をする方法は危険であることが指摘されています。
正しい方法をしっかりと把握し、どなたかが補助にいてくれることで、効果的な対処法であることは間違えありません。
自己判断で行うことは危険です。

その他の対処法は、「薬を飲む」というのもありました。
過呼吸で困っている方々は、病院に行かれて相談したこともあるでしょう。
インターネットで調べた結果、「薬を飲む」という対処法はあまりにもお粗末ではないでしょうか。

完生堂薬局は、「病気を治す」と同じくらい、それ以上に「病気にならない健康な体づくり」がモットーです。
なので、ここでは過呼吸にならない体づくりについて話したいと思います。

過呼吸になったとき、体は本来の呼吸の仕方を忘れています。
呼吸の仕方なんて意識しないのが普通ですが、過呼吸に悩まれている方々は正しい呼吸を意識してみてください。

「過呼吸になりにくい呼吸法」
1.丹田を意識する
 丹田とは、おへそから下に3cm~5cm程度下の部分です。
 さらに背骨に向かって3cm~5cm程度奥の部分ともいわれています。
 手で押さえて意識しやすい方で結構です。

2.丹田の位置をへこませ、ゆっくり深く息を吐く

3.丹田の位置を膨らませて、ゆっくり深く息を吸う

つまりは、腹式呼吸かつ、深呼吸です。
これを1日20分程度行い、習慣づけましょう。
リラックスした状態で行いましょう。

これを習慣づけるだけで大分違います。
正しい呼吸法を体にしみこませるだけで、過呼吸を起こしにくくできます。

「対処法」を用意し、その上で「改善法」に取り組んでみてください。
いまいち呼吸法がわかりづらい、これであってるの?という方は、ぜひ一度ご相談ください。

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